ASOKA ★★★★ |
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監督:Santosh Sivan |
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| 鑑賞記 2001年デワリ公開の大時代劇映画Asoka。シャールク・カーン自作自演の今年の超話題作。プロデューサーは、SRKの相手役で名コンビの女優のジュヒ・チャウラーとの合作。公開前から、シャールクは海外上映もマーケティングしての同時公開。 アメリカ、カナダ、イギリスそして日本(日本では上映されませんが)へ、精力的にプロモーションしました。 ヒンディー映画では、実に22年ぶりの時代劇。それも紀元前280年頃の話とあって、インド人なら知らない者はないくらいに有名な歴史劇です。 実際この映画を撮影していたロケ現場(ボンベイのフィルムシティー)を訪ねましたが、ボリウッドの山の頂きに、マガタ国の王城、カリンガ国の王城、オリッサの村、さらには宮殿内部に至るまで大セットでした。他の映画撮影の合間を縫って、深夜に撮影が行われるという過密スケジュールにもかかわらず、疲れを知らないシャールクの研ぎ澄まされた殺気をかんじる現場は今、こうしてスクリーンの上でも同じように映し出され、観客を釘づけにしました。 戦場の激しい戦いのスケールの大きな撮影、シャールクの殺陣まわり、後半の1時間はシャールクの熱演に手に汗を握って、身振りが出るほど。 カリーナの古典的な美しさ(ほとんどノーメークで目じりに古典的なアイラインを施す)が、時代劇にピッタリ。テレビCMで心配していたヘタッピなダンスもスクリーンではどうして、堂々と見事に踊りきっています。戦場での闘う王妃を熱演し、今年の主演女優賞ノミネートは間違いなしでしょう。 カリンガの将軍を演じたRahul Devの演技もカッコイイです。Devi役のHrishita Bhattは、涼しげな顔立ちで好演。子役Aryanも無垢で純真な演技が胸を打ちました。 監督は「FIZA」で、カメラ監督をしたSantosh Sivan。今回早くもカメラワークの評判が高いようです。タイムス・オブ・インディアの評では堂々★★★★です。 公開5日目の昼の部、7日目の夜の部を鑑賞しましたが、いつものヒンディー映画の観客とは全く反応が違い、水を打った様にシーンとした場内。後半はみんな固まってしまって、ラストシーンで、大泣きする観客は、しばらく立ちあがれないという状態でした。掛け声も口笛もなく、ハリウッド映画の時のようにアートフィルム的鑑賞でした。一緒に行ってくださったインド人のご夫妻も絶賛。大スケールの映像に、しばしインド古代史へとタイムスリップした気分になります。 |
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| 歴史的解説(補足) アショーカ Asoka 生没年不詳。マウリヤ朝第3代の王(在位、前268年頃〜前232年頃)。古代インド史上もっとも有名な君主で、幅ひろい慈善事業と仏教をあつく信仰したことで知られている。王朝を創始した祖父チャンドラグプタ以来の領土拡張政策をうけつぎ、即位後8年にして東南インドのカリンガ国を征服、最南端をのぞくインド亜大陸のほぼ全域を領土におさめた。しかしカリンガ戦争の死傷者は数十万にもおよび、これを深く悔いたアショーカは、征服戦争を放棄して民政に重きをおく平和的な政策へと一大転換をはかった。道路網や街路樹の整備と宿泊所の建設、井戸の掘削、人間ばかりでなく動物をも対象とした施薬院の設置などの一連の事業である。その背景には、アショーカが帰依(きえ)した仏教思想の影響があった。王はそれを社会のあらゆる階層が実践すべき倫理のダルマ(法)として領内に浸透させようとした。ただし王のかかげたダルマは一仏教思想のみにとどまらず、あらゆる宗派を寛容につつみこむ普遍的性格のものだった。 アショーカ王の政策 チャンドラグプタの領土拡大政策は、第2代のビンドゥサーラ(在位、前293頃〜前268頃)、第3代のアショーカ(在位、前268頃〜前232頃)にもうけつがれた。アショーカは即位の8年後に東南インドのカリンガ国を征服したが、戦いでの死傷者が数十万にもおよび、さらに15万人もの捕虜が国家による入植事業のために各地に移送された。この征服によって最南部をのぞくインド亜大陸の統一が完成したが、アショーカはのちに戦争の惨禍を深く悔い、以降征服戦争を放棄して、政策を平和的な民政重視へと一大転換した。 アショーカの政治は、倫理的色彩のこい「ダルマ(法)」の実践としておこなわれた。ダルマは具体的には、(1)できるかぎりの不殺生、(2)師・両親・年長者・宗教者などへの尊敬、(3)自省と他宗派への寛容、などを内容とし、その実践として、万人を対象とした施薬院・道路・宿泊所の建設、街路樹や井戸の整備などがなされた。こうして、自らが率先してダルマの義務を遂行することにより、人々にもその尊重をうったえかけたのであった。 王の意図するダルマの内容は、アショーカ王法勅として岩石や柱にきざまれ、インド亜大陸各地にしめされた(→ 磨崖碑)。ダルマの考え方の背景には、アショーカが帰依(きえ)した仏教思想の影響があったが、王の宗教政策は寛容を旨とする穏健なもので、ヒンドゥー教など他の宗派が排斥されることはなかった。 "マウリヤ朝" Microsoft(R) Encarta(R) 98 Encyclopedia. (c) 1993-1997 Microsoft Corporation. All rights reserved. (アショーカの王柱は印度の国章に、台座の輪は印度国旗になっています。アショーカ王柱はインド紙幣に印刷されています。) |
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| あらすじ 紀元前280年、現オリッサ地方にあるマガタ国。マウリヤ王朝の第一皇帝チャンドラグプタの時代。息子のヒンデゥサーラに王位を譲ったチャンドラブプタは今、出奔しようとしている。別れを告げに来た孫のasokaの剣を見て諭す。名君たるものこのようなものは要らないといい剣を取り上げて滝壷へ投げこむ。 チャンドラグプタが去ったのち、滝壷へ戻り、剣を探すasoka。森で大きな剣を振りまわし一人剣術の稽古に励むが過て、剣は大事にかわいがっていた小鳥の巣に命中し、小さな命を奪ってしまう。初めての殺戮に呆然とする少年のasoka. 時が過ぎ、成年に達したasoka。世はマウリヤ朝2代目皇帝ヒンデゥサーラの戦国時代となり、マガタ国はしだいに領土を広げていく。そんな時、沐浴中のasokaは、何者かに命を狙われる。ヒンデゥサーラの正室の嫡子Susimaが送った刺客だった。 側室の身の母から生じたasokaの利発で傍若無人な性格を危ぶんで王位継承を案じた異母兄Susimaの策略だった。asokaの身を心配した母は、出奔を請いasokaは、実弟に母を頼み、白い駿馬のみを友にして、マガタ国を離れる。 隣国カリンガ国の国境。戦争からあぶれ出た浪人が集まる宿で。 ならず者達の力任せの賭け事にであう。このならず者が、その後asokaの第一の家来になろうとは、今は誰も知らない。 村外れで水浴びをしていると、美しい娘が目に入る。しかしこの気の強い娘は,何者かに追われている身、危ういところをたすけだすが、重症をおってしまうasoka。 娘が連れ返った洞窟には訳がありそうな少年と、勇猛な男がいた。 実は、隣国カリンガの王妃Kaurwakiと、王子Aryan、カリンガ国将軍のBheemaだった。傷がいえたasokaは、美しいKaurwakiに言い寄るがつれなくされる。 3人の後をつけるasoka。しかし、また何者かに襲われるカリンガの王妃たち。 実はクーデターによってカリンガの王と妃は殺され、王妃と王子は将軍の伴を連れて流浪の旅に出ていたのだった。 助けに入ったasokaは見事な剣術で敵を追い払う。ババンと名乗るこの男は一体、何者なのかといぶかしがるKaurwaki。しかし、asokaにどんどん引かれていく気持ちをどうすることもできない。将軍Bheemaからも、「あいつは只者じゃない.あんなヤツにのぼせてはいけない」といわれて逆上するKaurwaki。「あなたは、誰に向かって言っているの?私はカリンガの王妃.誰の指図も受けないわ」というが「いや、実はあなたは本当の王家の血筋ではないのです。子供に恵まれなかった先帝が迎えた養女なのです」と言われ、初めて出生の秘密を知ったKaurwakiは、呆然とする。 asokaに問われて、「私の血筋は王家のものではない」と打ち明けるKaurwaki。 「血筋がなんだ。君は僕の王妃だろう」シンドールを塗り永久の愛をを誓う二人。 しかし、不吉にも儀式で2つともしたロウソクのひとつは消えてしまう。 そこに、何処ともなく使者が現れる。自分の正体がばれない様にと慌てて 使者を迎えるasoka。「お母様が病気です。至急お帰りください。」異変を察したKaurwakiは、asokaと一時の別れをすることになる。 マガタ国の宮殿。母の重病は実は口実だった。息子にどうしても会いたい母の作り事だったのだ。疑心をかける兄にも愛を説くほど、今のasokaは満ち足りて、幸せだった。例えまた、跡目争いになろうとも…。 カリンガ国境の村。 国へ帰国の用意をするために護衛を離れる将軍Bheemaは、村の長老にKaurwakiとAryanを託す。が、直後に村はカリンガの追っ手に襲撃される。 村の長老の娘と少年がKaurwakiと、Aryanの身代わりを演じて死ぬ。 舞い戻ったasokaは、Kaurwakiの形見のアンクレットを握り締め、遺灰を顔に塗りつけ、呆然とする。愛するものをなくした悲しみと憤りで震える。 放心したasokaをならず者がいたぶる。しかし実はマガタの王子asokaだと知り、忠実な家来となる事を誓うならず者。(Danny Dezonapa) 軍を率いて従軍するが、下士官から襲われるasoka。asoka自身もマガタ国から狙われていた。仏教の聖地で静養するasokaを尚も刺客が襲う。 毒殺から救ってくれた娘Deviを妃に迎えるが、今ひとつ心が晴れず、考えるのはKaurwariのことばかり。が、しだいに新妻にも心開くasoka。 しかし、行く先々での戦で残忍な処刑や殺戮を繰り返す。 Deviは、妊娠を告げるが、asokaは、心を動かさず、聞く耳さえも持たず残忍な殺戮が続く。 難を逃れたKurwakiはババン(asoka)の行方をおってマガタの国へやってくる。 しかし、ババンがasokaであることに気付かないまま、カリンガ国へ帰る日がやってきた。 妊婦Deviを気遣うasokaの母を、何ものかが襲う。母の死を知って、怒り狂うasoka。兄の仕業だと確信するasokaは兄Susimaに詰め寄る。誤解だといい貼る兄に剣を納めたとたんに襲われる。しかし忠実な家臣の機転によって一命を取り留めるasoka。逆に兄を殺したとなって、国中の家来がasokaの即位をよく思わない。 兄Susimiの実弟は、カリンガ国に応援をたのみに行く。心得たりと助太刀する将軍Bheemaだが、asoka暗殺に失敗し、Kurwakiにババンこそがasokaと告げることなく息絶える。怒り狂うカリンガの民。さぁ立ちあがってマガタを倒そう。「将軍は王妃Kurwaki様なるぞ」 カリンガ国は、満身力を出しきってマガタ国に攻め込むが、マガタには歯も立たない。戦場に立つasokaもKurwakiも互いの存在がわからない。 傷を負って倒れたKurwakiが見たのは怒り狂い雄たけびを上げるババン。 いや、ババンではない。自分が愛したババンこそが憎き敵国マガタのasokaだったのだ。Kurwakiに気付かず引き返すasoka。待ちうけた実弟は、asokaに双子の子供(男と女。男児はのちの第4皇帝マヒンドラ)が生まれた事を告げるが、お妃Deviは、殺戮を繰り返すasokaを父とは認めないと言う。実弟も頭を丸め出奔し、ついにasokaは、王位を得たが完全に家族からも見放され一人になってしまった。 「私は王だ。王には王の務めがある。それを全うするのみだ。」 しかし癒されない気分のasoka。荒野と課した戦場でKaruwariの声を聞き、荒れ野をさまよう。余りのひどい惨状に自分のした事に呆然とするasoka。 Karwakiと再開するが、そこの現れたAryan。姉を追って戦場へきていたのだ。 歩み寄るAryan。が、しかしAryanの背中には無数の矢が刺さっていた。 死の床で「王子とは…王様の務めとは…」と、とうAryan。 asokaは、三度愛するものを失い、ついに自分を悔い改める誓いをたてるのであった。 YUKKEのつぶやき 初回に見にいたっとき、ボンベネーゼのなき笑いに忙しかったです。 「あら、ドロだらけでもハンサムよね」 「いい男ね。汚れても…」 「なんで、なんで、興奮するといっつも鼻血が出るの?アショーカって鼻血がよくでたのかしら?」というマダム・アッコのおとぼけ突っ込み。 事実、4回見せ場のシーン(愛するものを失う度に鼻血がでる。「ハンサムだから許せるという人」と、「鼻血変だよね。」と意見が分かれたシーン) 私は2度目は、不自然には感じませんでしたけど。 ここが見せ場という、剣術の一騎打ちで寝ていた、マダム・デヴィ。 「カリーナのヘタッピーダンスもスクリーンだと見れるね」 といい放題でしたが、とにかく素晴らしい!! 90%出ずっぱりSRKにボンベネーゼも興奮しっぱなしでした。 後半1時間はもう、目が離せません。 2度目の時はインテリな印度人と御一緒しましたので、詳しく印度古代史を紐解きながら鑑賞いたしました。印度人はみんなこのお話しは知っているそうです。 だけどこんなにスケールの大きい映画は今だかつてない!と興奮していらっしゃいました。ちなみに印度人は5000年の印度史を学校で学ぶそうで、日本史が短くて良かったと思った私です。 「この映画でカリーナの大ファンになりましたね。」という御夫妻。 「シャールク・カーンが、こんなにニヒルでシャープなヤツだとは思わなかった」という、うちの主人。今年デワリ大公開asoka。必見です! |
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