ボリウッド映画鑑賞記
Vol.36

Dil Chahta Hai  ★★★★

監督:Farhan Akhtar

出演:
Akash(Aamir Khan)
 ボンベイセレヴのハンサムボーイ。
 パパは大会社の社長。
Sameer(Saif Ali Khan)
 同じくボンベイセレヴで軽薄ながらも憎めないヤツ
Sid(Akshaye Khanna)
 母一人子一人の有望な画家。無口で控えめ。
Sharini(Preity Zinta)
  フィアンセがいるしっかりしたセレヴガール
Sameerのマドンナ(Sonali Kulkarni)
Sidのマドンナ(Dimple Kapadia)      建築家、離婚歴があり、幼い娘を夫のもとにている。Sidの絵に理解があり、絵のモデルになる。
鑑賞記

ボンベイでは事件です。
インド・ニュー・シネマ、ボリウッドに新風といった、新聞各紙で大評判のモダーンな作品。
ついに、われわれが待っていたインド独自の新しい作風と、こぞって映画評論家たちの絶賛のもと、8月10日公開。同時公開のLagaan(主演:同じく、Aamir Khan)が、こうも違った役作りをしていたとは、アーミルのファンでなくとも、アミールの多彩ぶりに脱帽です。
3人のハンサムガイの短髪が、超おしゃれです。Aamirの下唇のチョコっとお髭が、なんとも今風です。まさしくボンベイセレヴ、ここにありって感じ。Akshaye KhannaがTAALで、赤いおんぶ紐でワンちゃんをおんぶして以来、私のムービースターファイルのなかには、あなたは全く含まれていませんでしたが、なんて今回はおしゃれでいい男なんでしょうか。惚れこんでしまいそうです。
Saif Ali Khanだって、Kya Kehenaでこけて、シブがき隊に似た人いたなぁ・・・くらいの認識だったのに、もう、この3人カッコよすぎます。
 Preityもいいし(あまりダンスしないしね)、Dimple Kapadiaにいたっては、円熟の赤ワインという評までいただく、大人の女の色気と、バツいち女の憂いがたっぷりでした。
ファッションはきっとすごく洗練されたスタイリストがついていたに違いないと言う感じです。モダーンというと、洋装がいつも野暮ったいヒンディー映画にあって、3Boysの垢抜けたセンス、プリティーの服も、Classyから抜け出たか?というような、ボンベイ・セレヴのファッションリーダー的なスタイル。オペラハウスでの真っ白なイブニングにオニキスの豪華なネックレスが、あれ、これってハリウッドムービーだっけ?と思わせるくらい、素晴らしかったです。Aamirのビジネスススーツ(アルマーニなんですって)と、アタッシュケース、シルバーグレイのベンツが決まりすぎ!
 それに、いつもならば厳格な父親役なら、オム・プーリーがクルタ・パジャマで出てくるはずのシーンが、ロマンス・グレーのパパが、まっ赤なラコステのポロにチノパンで、息子のベッドに腰掛けて話したり、カレーを食べるシーンは全くなくて、いつもサラダかイタリアンにワイン。
いつもボンベイのお金持ちの家に出てくる大階段のある居間セットは全くなくて、モダンなフラットや、バンガローで、家具や、壁紙もすごく凝ってます。現実感もあるセットで、私がボンベイで時々招かれる、おしゃれインド人のリビングそのまま・・・。ハイセンスで小粋で、なんとも心憎いです。
 いつもの乱闘シーンは、一発パンチだけでお終い。次ぎのパンチを構えたら、あれ?しつこいほどの大乱闘はどうしたの?
ダンスシーンはオープニングのクラブのダンスシーンくらいで、後は挿入的に使ってあって、踊らない。ただ一場面だけ、Sameerのデートシーンで映画を見に行くシーンがあって、映画が始ると、映画を見に行っている本人たちがスクリーンで昔のヒンディー映画のパロディーダンスを披露して、場内を沸かせました。マサラムービーを、パロディーってます。(マードゥリーとアニルのパロディーでは場内たちあがって、大騒ぎ・・・珍しいくらいのバカ受け)
観に来ていた人たちも、明かに今、増えつつある上中流以上のハリウッド映画しか観ないようなボンベイ・セレヴたちが多くて、映画から抜けてきたようなファッションのカップルがいました。

わぁおー、おしゃれインド・ニュー・シネマ。新しいスタンスが、観客にどこまで指示されるでしょうか?
その昔、JJガールでオカサーファーのYUKKEは(あー、歳がばれる)、「Big Wedesday」みたいだなって、チョット思ったけど。
マサラムービーを観ようじゃなくて、インド・ニュー・シネマを観ようになっちゃいました。
あらすじ

 救急病院の廊下を一台のストレッチャーがかけ抜ける。手術室のドアがしまり、廊下に取り残されるSid(Akshay Khanna)、ポケットから、携帯電話を出して、Sameerに電話する。
「何年ぶりだい?」「彼女が死にかけているんだ・・・」

 ボンベイの有名ナイトスポットのクラブ。今日もインドセレヴのAkashとSameer、Sidは、ガールハントに余念がない。革のパンツがなんともおしゃれだ。
Sidがナプキンにスケッチした彼女に目線を向けると、そこには、最高にご機嫌ないかしてる娘Sharini(Preity)が、いる。いつもの調子で近づくAkashの前に立ちはだかったのはAnnieのフィアンセ。
一発早くも強烈パンチ頂戴となる。

カレッジの卒業後、将来の希望もなんとなくあやふやな3人はGoaに旅にでる。この素晴らしい海を見ろよ。俺たちの将来は・・・。
Sameerはフレンチ・ヒッピー娘に手を出して、身包み剥がれて放り出される。おいおい、もう女は、やめておけよ。と、呆れ顔の二人。

Sidは、引越しで荷物を家に運びこめずに困っているお姉さんに手を貸した事から知り合った離婚歴のある年上女(Dimple Kapadia)とに、次第に引かれていく。絵のモデルにもなってもらい、描きながら引かれている気持ちをもうどうする事も出来ない。誕生日に会えるはずの一人娘が今年は訪ねてこない事で荒れる彼女を慰めるうちにもはや、完全にイカレタSid。年増女の手練手管にに引っかかったんだぜ「」というAkashの言葉に、3人の友情は、次第に形をかえていく。

Sameerは、見合い結婚は嫌だと言い張っていたために、見合い相手の理想のプジャー(Sonali Kulkarni)を逃してしましそうになる。が、ようやくあの手この手で、ようやく、振り向かせる事に。

Akashは、卒業後もフラフラしていたが、父の仕事をついでシドニーへ。乗り合わせたファーストクラスの席でクラブで会った、Shariniと再会する。Sariniは、結婚前にシドニーの叔父をたずねて行くところだった。オシャレなデートをしながら、婚約者がいても引かれ会う二人。オペラを見ながら「本当に愛情を感じる相手は?」と模索するAkash、そこにフィードバックされるのは、Shariniだった。

Shariniの婚約式の日にかけつけて、想いを打ち明けるAkash。今度はフィアンセにパンチを一発。

再び、病院の集中治療室。喧嘩別れしていた3人は今再び、再会する。友が一番必要にしている時にこそ再び力になりたい。(AkashとSidの熱い男の友情と再会の抱擁に場内涙。)Sidが見守るなか、息を引き取る彼女。

6ヶ月後、Goaの海岸で、海を見つめる3人。背後には、AkashとSameerの人生の伴侶が、ピクニックシートを広げる。その向こうには・・・・。

(あらら、Sidに次なる彼女が微笑んじゃって・・・。死んだ彼女の思い出に生きるんじゃなかったの?と思ったのは、ボンベネーゼの私たちだけだったみたい。これがボンベイ・セレヴの生きる道か?)

          

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