フィルムフェアーアワード2001年 授賞式

〜ここまで追っかけていくなんて、ほとんど病気?

 2000年2月から新作のボリウッド映画27本を観て、
ますますマサラムービーの虜になった私は、
何としても総決算のフィルムフェア―の授賞式にいき、
作品全部の評価を見て観たかった。
加えてミーハーな性格も手伝って、
「生の大スターたちにも、会える!」
興奮に燃えての、授賞式参加となった。
昨年までのフィルムフェアー・アワードのチケットがどういうルートで購入できたかについては、わからないが、2001年は1月26日のインド西部地震のチャリティーとして、授賞式入場券がDonor Cardとして、インド最大手の新聞社The Times of Indiaから、大広告と共に発売された。5000ルピー、2500ルピー、1000ルピー(計5000人収容)の入場券は、発売当日の2月22日夕刻にはすべて売り切れとなったほどの盛況で、5000ルピーの席は大きなスポンサーによって買い占められていて、一般には、2500ルピーの席からが大型音楽ショップのPlanet M(同新聞社の中にある)で発売された。新聞広告を握り締めてPlanet Mで、4枚の2500ルピーチケット購入に成功し、ボンベネーゼ4人で華やかな授賞式会場を目指したのであった。
フィルムフェアーアワードの会場 ゴレガウのフィルム・
シティー入り口看板


授賞式の会場は、ボンベイ市内から車で約1時間半ほど北にあるGoregaon(East)にある、Bombey Exhibition Centerに、作られた特設野外ステージで行なわれる。Goregaonは、ボンベイ・フィルムシティーがある地域です。6:30開場とあったが、購入の席は全席自由の早い者順となっているため、5:30には、会場に到着。この会場にはいる為には、車のフロントガラスにチケットが外から見える様に提示しなければならず、当日のThe Times of Indiaには、ゲート入場の車の進路地図や注意書きが、大きく載っていたので、これを参考にルートに入っていった。インドのどこに、こんな高級車があったのかと思うほどに、ゲート前は高級車ばかりが並び、車寄せから降り立つ人たちも、5つ星の高級ホテル以上の豪華な装いで、アカデミー賞授賞式顔負けの華やかさで、圧倒された。映画産業のすごさを思い知った次第。オートリキシャはもちろん、タクシーで乗りつける人は、誰もいない。ベンツやBMWなどの高級車ばかり。

        フィルムフェアーアワードの入場券

観客たちのサリーは、見た事もないほどの、高級シルクサリー。特注品としか思えない、斬新なデザインや布地のパンジャビードレスの超上流インド人ばかりだ。若いインド人カップルは(おもにモデルかと思うような人たち)、Mohabatteinのダンスパーティーのワンシーンかと思うような、男性はブラック・フォーマル、女性は、細いストラップのキャミソール・ドレスや、イブニングドレス(ピッタリのボディコン系が多い)を着ていていて、スマートなエスコートで、会場前のゲートに列を作っている。ここが、インドであることをすっかり忘れてしまうような、華やかな観客たちである。


定刻よりも、15分ほど早く、開場が始り、厳重な手荷物検査で、危うくカメラを取り上げられそうになるが、絶対写真撮影は、しないからと約束して、いつもの有閑マダムの貫禄たっぷりの「OH!ノープローブレム」で押し通し、ゲートをパスする。幸いにも最前列をゲット。しかし、5000ルピー席が約10メートル、その前に映画関係者席が、10メートルで、ステージはかなり遠い。両サイドには大型のスクリーンが設置されていて、半円ドーム型のステージは両サイドからクレーンで吊るされている。今日は、授賞式の模様が、テレビ中継されるので、たくさんのテレビカメラも設置されて、クレーンの先にも何台もカメラがある。入り口で配られた、スポンサーのManikchand提供のスナックボックスとミネラルウォーターを食べながら、7時の開催を待つ。テレビ放映は、録画らしく、ボンベイ市内はSonyで、21:00からの放映予定。7:15ようやく、場内も日没の暗闇に包まれ、開催となった。

            会場で興奮するボンベネーゼ

受賞式の楽しみは、スターたちのライブダンスだ。さて今年は誰が踊ってくれるのだろうか?手品や世界の曲芸にうんざりしながらも、スターの登場を待つ。その間に回りのインド人と今日の受賞予想について話す。隣のインド人の坊やは、アクシェイ・クマールのファン。「アッキー踊るかな?」「きっと今日は来ると思うよ」と坊や。あたしたち日本人4人のマダムたちは、会場で力いっぱい目立っていて、周りから、「ヒンディー映画わかるのか?」とか、「どこから来たのか」という、いつものインド人の好奇心を満足させるために、あちこちから質問される。
「誰のファン?」にボンベネーゼ声をそろえて「シャールク・カーン!」には、「おおー。シャールクか?」と、皆満足な顔で頷く。「リティックは?」とも聞かれたが、「うーん!まあまあね。」に、また、がやがやと賑やかだ。大方のインド人の予想は「リティックが、総なめだろう。」主演女優は「アイシュワリヤ」という声が多い。「カリシュマはどうだ?」と聞くと、「ロロがとるなら、タブだろう」ともいう。ウー―ン?主演女優賞は混戦模様だ。

手品や曲芸についてのリポートは省略して、マヒマ・チャウドリー登場。今年は、主演は、サンジェ・ダットとのKurukshetraくらいだが、Dhadkanでは、綺麗なダンスを披露してくれて、結構セクシーダンスがいけるジャンと思わせてくれました。映画と違って、ライブダンスは、スターにとってもかなり真剣勝負的なパフォーマンスだと思う。ピチットセクシーパンツにピンクのキャミソールで、ガンガン踊ってくれました。続いて、プリティー・ジンダ。登場から、プリティーの掛け声がかかり、Mission KasimirのBonboroでは、場内乗り乗り。映画では今ひとつ、ダンスがへたで、ついついリティックのダンスに目を奪われて、プリティーを忘れがちであったが、こうして、ソロで踊ってくれると、やるジャン!というくらい切れのいいダンスでした。スニルの旦那も忘れられない。派手派手でしたね。Hera Pheriで踊ってくれた時、隣の坊やは、アクシェイも踊ってほしいよと叫んでました。

先に発表になていた、各賞の受賞に続き、感動の名場面の授賞について。
最優秀新人賞のプレゼンテーターのウルミラ、綺麗でしたね。で、受賞者の名前を呼ぶ前にウルミラの「誰だと思う?」に開場はもう、当然のように「リティック!」コールがすごかったです。そのせいか、カリナ・カプールの時は、反応が鈍い。プレゼンテーターとして登場のマードリー・ディークシッドのサリーは今夜最高の豪華さでした。

ふーん。で、批評家賞の男優は・・・・?ノミネート作品にシャールクが、入っていたものの、心の準備ができていなかった私たち4人は、「え!えぇー!今、シャールクって呼ばれた?」と周りのインド人に確認。「よかったね!」と皆に肩を叩かれて、握手されて、私たちはもうたちあがってキャーキャーいってました。ところが突然、「かほな〜ぴあら〜へい」が流れて…。思わず日本語で「ばかぁ、違うでしょう!曲が!」と叫ぶ私たちに、周りのインド人たちが「まぁ、マダムそう熱くならずに」となだめられ、再び椅子に座ったら、ようやくシャールクのスピーチが始りました。いつもならが、インテリザンスねぇ。

              スマートなシャールクカーンのスピーチ

シャールクの娘の話しになった時にまたもや、おばかな音響係が「Mohabbatein」を今ごろ流し、シャールクに「もうちょっと話させて・・・」といわれてましたね。(きっと、首は飛んでいるわね音響係!・・・すっかり冷静さをなくしていた私。)・・・・私は主演男優賞は逃しても、このMohabbateinで、批評家賞を受賞した事はファンとしては嬉しい。きっとシャールクファンは主演男優賞よりもうれしかったに違いない。だって、確実に大人の役のシャールクの演技でしたから。興奮冷やらぬまま・・・授賞式はつづき・・・・

アミダブの蝋人形もお披露目されて、おおー円盤が舞い降りてきました。
曲は「白鳥の湖」アイシュワリヤ・ライです。・・・・ということは、アイシュは主演女優賞じゃない!と、開場はまたもや、ざわざわ。例年、受賞前にパフォーマンスする女優さんは、いませんからね。「ダーイ・アクシェル・プレーム・ケ」「ハマラ・ディル・アプ・ケ・パス・ヘイ」そして「Mohabbatein」からの3曲メドレーで踊ってくれました。真っ赤な、花嫁衣装のようなガグラ・チョリで。ライブダンスは、マードリーや、スリーデビィが、影薄くなってからというもの、きっちり古典の基礎を持って踊ることのできる女優さんが、少ない事もあって、アイシュワリヤの独壇場になってます。(あとは、シェルパ・セティくらいかな?)一昨年のレーカjiが、あれだけ踊ってしまったら、ちょっと半端なダンスはもう、このフィルムフェアーでは踊れないという感じです。先月のスクリーン・ビデオコム授賞式では、Mohabatteinの新人6人が出てライブダンスしましたが、もう、これが、どうしようもなく、誰が見てもへたくそで、紅白のモーニング娘以下でした。Kimもさる事ながら、プリティーは途中で振りを忘れて、棒立ちになるシーンもあって・・・・。で、同じ曲(Rhythms of Mohabbatein)で今回は、アイシュは、プリティーのパートを踊りました。カタックのアレンジダンス。止まっている時も、呼吸さえも乱れず、きっちりポーズを決めていて、プロ根性を遺憾なく見せ付けてくれました。シャールク・カーンがラストにキャンドルを持って登場し、バラの花に変えて、アイシュに手渡した時は、場内ボーっとしてしまったくらいロマンティックでしたね。

 いよいよ主演女優賞発表まえに・・・「ねぇ、私がいったでしょう?Fizaのカリシュマはすごいって?あんた観た?Fiza? 私なんか、4回も観たよ。Zubeidaaも、いいできだよ」と、となりのインド人に言う私。このころになると、周りのインド人たちも、私たちが、いかに、よくヒンディー映画を見て、たのしんだ1年だったかをわかったようで、「マダムは、ロロだと思うの?」と聞いてくる。ファーデン・カーンとフローズン・カーンと、スーザン・カーン、リティック・ローシャンの関係について隣の坊やに教えてやってから、彼は私をかなり尊敬して、みはじめていたからね。

「さぁ、だれかな?」のプレゼンテーターに「ロロ!」「かりしゅまぁ!」「カリシュマ・カプール」の大声援。「カリシュマ・カプール」との発表に、みんな立ち上がっての大拍手でした。いやーしかしながら、大女優カリシュマ・カプールのあのスピーチの初々しい事。デビューして10年以上たっても、ちっとも作らない。女優らしくない自然体。この日、開場はかなり冷えこんでいて、ロロのあのボディコンスーツではかなり寒かったと思います。ナチュラルメークのせいかちょっと鼻を赤らめていましたし、足元も寒そうでしたね。スピーチで、「何よりもファンの皆ありがとう」とあんなに、はっきり言ったのはロロだけでした。もう少し足元とか、気にして立てばいいのにと思うくらい、素人ぽくて・・・。妹のカリナ・カプール(最優秀新人賞)とそろっての受賞で、カプール家にとっても、嬉しい受賞でした。

ローション一家にとっても、もう、これ以上幸せなことは、なかったでしょう。空前のリティック人気。海外上映版権を巡ってのマフィヤのローション監督狙撃事件、ネパールでのリティック暴言捏造事件、同じく南アフリカ暴言捏造事件と、成功を羨んでの中傷や、こうまであからさまな、バッシングは、ひどすぎると思ったくらいでした。日本では「カホナ・・・ピアラ・ヘイ」は、あまり人気がないようだけど、インドの現実の中にいると、あそこまでの豪華な夢に、3時間は本当に楽しかったし、スラムでもこのテーマソングはかかりっぱなしの1年でした。

                    今年の色男 ナンバルワン

そして、DDLJや、KKHHでは主人公が、なかなか言えなかった、「アイ・ラブ・ユー」を、今度はヒロインのほうが「アイ・ラブ・ユー」って言って!と迫るのは、マサラ映画の中ではじめての大きな転換ではなかったかと思います。甘いマスクのリティック・ローションは、新しいインド人ハンサムの登場だったし、彼のポスターを観れば泣く子も黙るといわれたくらいの白熱ぶりでした。これは当然の受賞作品だったと思います。ボンベイ在住のボンベネーゼたちにとっても、ヒンディー映画に、はまるきっかけとなった作品でした。

周りの席にいたインド人たちは「マダム今日はエンジョイしましたか?」「本当によくヒンディ映画を愛してますね?」「イヤ―。一緒にエキサイトしたね」と口々に言いながら、会場を後にしました。ボンベイに来て、ボリウッドにこんなに楽しませてもらって、スターの皆さん、ボリウッド関係者、本当にありがとうと、いいたいです。万歳!ボリウッド!            (2001年2月17日 ボンベイ)

2001年 フィルムフェアアワード 受賞者一覧

ベストフィルムーーーKaho naa... Pyar hai
ベストアクターーーーHrithik Roshan(Kaho naa... Pyar hai)
ベストアクトレスーーKarishma Kapoor(Fiza)
評論家賞(男)ーーーShah Rukh Khan(Mohabbatain)
評論家賞(女)ーーーTabu(Astitva)
最優秀新人(男)ーーHrithik Roshan(Kaho naa... Pyar hai)
最優秀新人(女)ーーKareena Kapoor(Refugee)
助演男優賞ーーーーAmitabh Bachchan(Mohabbatain)
助演女優賞ーーーーJaya Bachchan(Fiza)
悪役賞ーーーーーーSunil Shetty(Dhadkan)
音楽賞ーーーーーRajesh Roshan(Kaho naa... Pyar hai)
優秀歌唱賞(男)ーーLucky Ali-Ek Pal ka Jeena(Kaho naa... Pyar hai)
優秀歌唱賞(女)ーーAlka Yagnik-Dil ne yeh kaha hai Dil se(Dhadkan)
最優秀歌詞ーーーーーJaved Akthar-Panchi Nadiya(Refugee)
最優秀振付師ーーーーFarah Khan-Ek Pal ka Jeena(Kaho naa... Pyar hai)
Lifetime achievement-Feroz Khan
Lifetime achievement-Asha Bhosle
Sony Best SceneーーーMohabbatain
特別賞ーーーーーーーAnu Malik
RD Burman賞ーーーーSunidhi Chauhan


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