ボリウッド映画鑑賞記
Vol.35

Gadar Ek-Prem Katha    ★★★★

監督:Anil Sharma

出演:Sunny Deol、Amisha Patel
鑑賞記

はじまって、10分後には、ハンカチを目に当てていました。
スィーク教徒と、モスリム娘の恋愛が、こじれます。独立当時の混乱期のお話。
アンチ・パキスタンとか、モスリムの反対とかで、上映直後は、シィーク教徒の多い、デリーでは看板がおろされたりして、ちょっと揉めました。社会派女優のシャバナー・アーズミーが、「刺激的で挑発的ながらも、表現の自由があるべきだ。」と、声明を発表して、ようやく沈静化して、安心して見に行けるようになりました。モンスーンの暴風雨にもかかわらず、公開20日目は、映画館の前が、長蛇の列。ボンベイの観客はフェアーです。パキスタン側とか、インド側とかじゃなくて、主人公のフェアーな考えの演説と、暴力や、宗教対立を戒める演説(セリフ)には、やんや、やんやの大声援。あー、もっとヒンディー語がわかったら、皆と一緒に、「いいぞ!」って叫べたのになぁ。激しい独立直後の殺し合いに目を覆い、主人公の恋に落ちるまでのシーンが、丁寧に描かれていて、サニーがすごくいいです。アミーシャー・パレルも「カホナ・・・」の時よりずっと痩せて、バングラ、かわいく踊ってます。
 同時上映のLagaanが、好調過ぎてちょっとかわいそうです。いつもならもっと話題になったでしょうにという出来です。残念なのは、ラストの汽車の上でのドンパチ・シーンが長すぎて、Too Much!

 全体を通じて流れるTaraの歌が、素敵です。カタックやバングラなど北インド独特のダンスや、
パグリ(シィーク教徒)の文化を知ることに。ターバン(パグリ)を、初めてSakinaが、巻くのを手伝うところはロマンティック。シィーク教徒がかならず手にはめる銀のバングル。シィークの結婚式も興味深かったです。
あらすじ

1942年、インド・パキスタンの分離独立当時。ラフォールからインドに引き上げるパグリ(シィーク教徒)の一家。母親は、万が一姦淫された時にと、娘に自殺用の毒薬を手渡す。
デリーに向かう最終引き上げ列車に乗り込む一家を、暴徒と化したモスリムが襲撃。服毒するまもなく、犯され命を奪われる一家。(実はTara(サニー・デオル)の家族)
 デリーのモスリム実業家の一家。こちらも暴徒と化したパグリに追われ、デリーを脱出する汽車に乗りこもうとする。父(アムリシュ・プリ)は、娘Sakina(アミーシャ・パテル)の手を引くが、電車に乗りはぐれて、ホームに傷だらけになって残されてしまうSakina。

深夜、混乱後のホームには、正気に返ったSakinaが、おき上がるが、逃げ送れたモスリム娘とわかり、再び暴徒に追われる。そこへ現れた、タージマハールの置き物を拾うTara。
逃げ惑うSakinaは、Taraに助けを求める。暴徒たちに追い詰められて、Taraは、Sakinaに、血に染まった手で、血のシンドール(夫が妻の髪の分け目に付ける既婚の赤い粉)を塗る。
「オレの女だ、手を出すな・・・・」

 カソリックの女子校。トラック野郎のTaraが、今日も食材や、女の子達に頼まれたバングルや、ビンディーを買ってくる。Taraは、この女子校にでいりする、便利屋だ。年頃の娘たちは、Taraをからかい、「あなたの美声で音楽教師の試験を受けたら?」とけしかける。
真に受けたTaraは、生徒のSakinaが、偽教師にばけているとも知らずに、面接を受ける。はじめはからかいのつもりが、実は本当の美声の持ち主だとわかり、反省する生徒たち。
 Sakinaは、自分のダンスの発表会で、Taraを舞台に上げ、歌わせ、みんなの喝采を浴びさせるように仕組む。Taraは、お礼にタージマハールの置き物をSakinaに贈り、密かに思いを募らせる。

駅のホームで、再びめぐり合って命を助けられ、Taraの家にかくまわれる事になるが、回りのシィーク教徒や、親戚からは反対される。1日も早く、ラフォールの家族の元へ行きたいSakina。
 だが、ある日、タンスの中から、Taraの日記と、自分のポートレートを見つけ、Taraの気持ちを知ることになる。

落ち着いたころ、Taraは、国境までSakinaを送って行くが、国境目前で、Sakinaは、言う。
「私はラフォールへは、行かない・・・・」

晴れて、夫婦になり男の子を授かる幸せな二人。しかし、5年後のある日、目にした古新聞には、ラフォールで成功している父の写真が。デリーのパキスタン大使館から父へ電話するSakina。
無事を知った父はすぐにSakinaのビザを用意し、自家用機でデリーに迎えに来る。しかし、子どものビザも夫のビザも用意されていない。

 ラフォールについて、自分だけが連れ戻された事を知るSakina。両親は、パキスタンで結婚まで用意していた。インドへ戻るというSakina。
Taraは、帰って来ないSakinaを迎えに、子どもを連れてラフォールへむかう。

結婚式の当夜、父子はようやくSakinaの元へかけつける。
しかし、父は結婚を認め様とはしない。もしも、見とめて欲しいなら、「パキスタン人になれ、そして、モスリムになれ」と、言い放つ。

改宗の宣誓の日、「改宗も、帰化もしない」というTaraに、ならば「パキスタン万歳」「モスリム万歳」と言えという。復唱するTara。次には「インドは最低だ(たぶんそんな意味だと思います)」と言えというと、「インド万歳」というTara。

回りの群集が一気にTaraとSakina家族を襲う。
インドに向けての逃避行と脱出・・・(すごく長い脱出劇です。)
汽車の上での銃撃戦に父の玉が、Sakinaにあたる。軍の救急病院に運ばれるSakina。医者は、「手は尽くした、あとは神のみぞ知る」という。枕もとにはTaraがSakinaの手を握る。そのそばで、小さな息子は、父譲りの美声で母の好きな歌を歌う。祈りが通じて、母は再び目を開ける・・・・・・。

          

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