スパリゾートハワイアンズ

2003.6.28

かの有名な、常磐ハワイアンセンターである。
名称を「スパリゾート・ハワイアンズ」に変更してもう10年も経つというのに、
巷では相変わらず「常磐ハワイアンセンター」という愛称で呼ばれている。
そのネームバリューの高さには恐れ入る。

建物に入ったとたん、ちょっと圧倒されてしまった。
とにかく、人、人、人。
お客さんと従業員で、館内は溢れかえっている。
私たちが訪れた日は、夏休みでも連休でもない、ごく普通の土曜日。
なのに、この混み合いようはいったい??
恐るべし、ハワイアンズ。
うつくしま・ふくしまでは、大人気のレジャースポットらしい。
今回のお泊りは、新館のウイルポート
新しいタイプの宿泊施設である。
室内は、とにかくシンプル。
豪華客船の船室をイメージして作ったらしいけれど、哀しいかな豪華客船に乗った経験のない私たち一家がもった第一印象は、病室のようだ・・というものだった。
室内は右の写真の寝室エリアと、一段低いところにあるリビングとに分かれている。
我が家は3人で宿泊したのだが、布団は初めから4枚敷いてあった。
リビングのエリアにはソファーとテーブルのセットがあり、楽屋の化粧前を思わせるような大きな鏡がある。
調度品は白で統一。
この、部屋の白さがなんとなく病室をイメージさせるのかもしれない。
部屋の広さは41uあり、十分である。
トイレも洗面所も、清潔で広い。
部屋の浴室はシャワーブースだけで、浴槽がないのだが、部屋を出て少し歩けば大浴場があるので、なんら問題はない。
正直言って、初めは落ち着かない印象をもった客室だったが、慣れると、なかなかの居住性だと思えるようになる。
なんとも不思議なウイルポート。
これが、「これからの宿泊施設」だろうか・・。


ハワイアンズといえば、プールと温泉
まず、プールに関しては、私はかなり戸惑ってしまった
チェックイン時のフロントの案内では、
「プールをご利用の際は、お部屋で水着に着替えて裸足で行ってください」
というものだったが、
お客さんたちが靴で歩いている廊下を裸足で歩きまわることに、まず私は抵抗感を覚えてしまった。
ビーチサンダルを持ってくればよかった・・・と後悔したが、他の人たちは平気で裸足で歩いているではないか。
そんなもんかな?
まぁ、海辺だと思えば・・・。ありかもしれない。
もうひとつ抵抗感を感じたのは、プールからあがったあと
濡れた水着のまま客室まで戻らなければならないこと・・。
こんな格好で歩いていたら、廊下にピチャピチャと水が滴ってしまう。
これって、いいのぉ?
小心者の私は、最初オロオロしながら歩いていたのだが、他のお客さんたちは一家揃って平気のへいざでビシャビシャパチャパチャ歩いている。
そんなもんかな?・・・・・
他の類似施設では、どうしていたんだっけ・・・。

プールサイドでも戸惑った。
タオルとか小銭とか、そういうものは何処に置くの?
水からあがってちょっと一休みしたい時は、どこに座ったりすればいいの?
狭いプールサイドにレジャーシートを広げて場所取りをしている人もいるのだが、とにかく混み合っていて、夕方近くに出張った我が家が陣取れるスペースなど、もはや空いてはいない。
仕方なく、タオルもお金もみんな客室に置いて出直すことにした。
部屋を取らずに日帰りで来ているお客さんも大勢いるのに、みんな、どうやっているのだろう?
もしもこれが海だったら、やはりレジャーシートの登場となるのだろうが、何しろインドアだからスペースに限りがある。
それと、気分的な問題も。
コンクリートの床にレジャーシートを敷いて座ったり寝そべったりする気分には、何となくなれないのだ。
東京マリンやとしまえんのプールに行った時は、どうやっていたのだっけ?
臨機応変が苦手な私は、数々の戸惑いに、ちょっと舞い上がってしまった。


ここの目玉は、温泉。
お風呂は何ヶ所もある。
水着ゾーンと裸ゾーンに分かれており、さらにインドアとオープンエアに分かれている。
そして、それぞれのお風呂は
独立したエリアにあるため、別のお風呂に入るためにはエレベーターに乗ったり階段を上がったり降りたりしなければならない。
館内はとても入り組んでいて、方向音痴の私は何度も遭難しかかった。
一日じゃ遊びきれない、というのも事実だが、一泊じゃ覚え切れない、というのも現実である。

いちばん驚いたのは、
温泉大浴場パレスという名前のお風呂。
ここは、いつ行ってもとても混んでいる。
ビジター客が身体を洗ったりシャンプーできるお風呂はここだけなので、混むのも道理なのだが、それにしても目を見張る混み合い方である。
夕方行った時は、あまりの混雑ぶりに私は脱衣所の靴脱ぎ場でもう挫折してしまい、部屋に取って返した。
そして夕食後、再挑戦したのだが・・・。
ビジター客もさすがにもう帰っただろう、とタカをくくった私が甘かった。
浴室に一歩入って、その光景に呆然。
シャワー(洗い場)の順番待ちで長蛇の列ができているのだ。
ざっと20人ほどの女性が全裸で行列している様は、まさに圧巻。
胆の据わっていない私はそそくさと脱衣所に戻り、服を着なおして
ウイルポート宿泊客専用の大浴場に向かった。
そこは、決して広くはないけれど、清潔で、いつもすいている。
私が入った時は、私の他に誰も入っていなかった。
パレスの混雑ぶりが別世界のことのように思える。

「江戸情話 与市」と命名された露天風呂がある。
ここは、オススメのお風呂。
日本一の大露天風呂と銘打たれており、朝は朝で太陽光が気持ちよく、夜は夜の趣があって実にいい雰囲気である。
混んでいても、やたらと広いので気にならない。脱衣所のかごが足りていれば、の話だけれど。
そして、この与市の「もみ処」が超イチオシ!
全室個室になっており、落ち着いた静かな雰囲気の中で施術が受けられる。
個室も江戸時代を思わせる純和風の造りとなっている。
さらに、ここのセンセイはとても上手なのだ。
私を担当してくれたのは女性のセンセイだった。
これまでありとあらゆる処でマッサージと呼ばれるものを受けてきたけれど、気持ちよさと効きめは過去最高だったかもしれない。

ハワイアンズには、たくさんの「もみ処」がある。
種類も多種多様で、ハワイのロミロミ、韓国アカスリ、台湾式足ツボ、整体、オイルマッサージなど、何でもある。
時間の関係で与市しか体験できなかったのが、心残りだった。
















教会のバージンロードを思わせる、
ウイルポートの廊下

ウイルポートの食事は朝夕ともにバイキング。
これが、なかなか美味しかった。
品数も多からず少なからずちょうど良いというところ。
メニューは月変わりとのことで、月ごとにテーマが決まっているらしい。
私たちが訪れた時はポリネシアン系の料理が中心だった。
珍しい料理も味わうことができ、楽しい。
ソフトクリームを自分で作れる機械がある。
子どもたちには大人気だった。


一度行ってみたい・・と、かねてから思っていたスパリゾートハワイアンズ。
初めて行ってみて、なるほどね、と思うところがたくさんあった。良くも悪くも、である。
そして、帰る時は「たぶんもう来ないだろうな」と思った。
けれど、旅行を終えて日が経つにつれて、「また行きたいな・・・」という思いがふっとよぎるようになったから不思議だ。
妙な(?)魅力でゲストの心を惹きつけるスパリゾートハワイアンズ。
侮れない。






   









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