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| 7月16日(金) 「すずめ」 自宅の門を出たところで、突然誰かに声をかけられた。 「すずめ、死んじゃうよねぇ」 すずめ? 私に話しかけているのは、バイクを傍らに停めた郵便配達の男性である。 いくら勘のいい私でも、突然「すずめ死んじゃう」と言われても、何の話だかさっぱりわからない。 キョトン、としていると、郵便屋さんは言った。 「そこの傘の中にね、たった今すずめが飛び込んじゃったんですよ。出られなくてもがいているんだけどね。死んじゃうかなぁ、と思って」 彼が指さす先を見た。 3軒隣の家の軒先に1本の傘がぶら下がっている。 その傘が不自然にモニョモニョ動いているのだ。 中に生き物がいるのは明白だ。 私は、家の玄関先に人気がないことを確認し、音がしないようにその傘を手に取った。 傘の中を覗いてみると、小さなすずめが苦しげにもがいている。 傘をそっと開いてやると、すずめは待ってましたとばかりに、外に転がり出た。 そして、あわただしくパタパタと飛び去っていった。 「ああ、飛んだ飛んだ」 ニコニコしながらすずめの姿を見送りつつ、郵便屋さんが言った。 ささやかな出来事だったけれど、なんだかすごくいいことをしたような気分になった。 すずめは恩返しに来るだろうか? そんなことを考えると、楽しくなる。 今度はツバメを助けよう。 ・・・若いのがいい。 |
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| 7月10日(土) 「猛暑」 この暑さも週末まで。土曜日から涼しくなる、と天気予報は何日も前から言っていた。 6月から猛暑を引きずる関東地方。 「明日は雨」「気温が下がる」という当たらない天気予報を、ここ数週間に何度聞かされたことか。 気休めのつもりなのか、気象庁。 まるで「大本営発表」だ。 雨が降るはずだった東京は、きょうも大晴天。 朝から猛烈に暑い。 昨年の夏は涼しかった。 「今年は夏らしくない」などと人々が幾度も文句を言ったツケが、今年まわってきたのか。 敵をとられているような気分になる。 昨年、冷夏の東京から九州へ6日間の旅行へ行き、あまりの暑さにぶっとんだ思い出がある。 何が悲しくてあんなに涼しい東京からこんなバカ暑い所にきちゃったんだろう・・・。 後悔しても、遅かった。 来月、家族で海外旅行に行く予定がある。 行き先は、季節が日本とは逆になる国だ。 先日、一足早い夏休みを取った友人が、我が家が来月出かける国へ旅行に行ってきた。 寒かったよぉ、と帰国したばかりの彼女は言う。 長袖の衣類にジャケットも欠かせないよ、と。 しめしめ。 避暑どころではない、向こうは冬なのだ。 よしよし。 一週間足らずの旅行だが、精一杯寒さを味わってこなきゃ。 せいぜい寒がってきてやる。 まいったか、ってくらい。 帰国すれば、どうせまた気が狂うほど暑いのだ。 まいったか、ってね。 この暑さで、もうじゅうぶんまいっている。 夏痩せする体質の私は、早くも2s体重を落としてしまった。 こんなありさまでは、旅行中に向こうで風邪でもひいてしまうかもしれない。 過酷な2004年の夏は、まだ始まったばかりだ。 |
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