クロッキーって何だろう?ご存知ない方も、多いのではないかと思います。私自身、仕事の上でお付き合いのあった故鈴木嘉久翁にご紹介いただいてから、 ずいぶん長いことやってきましたが、はっきり何だと聞かれると、良く分からないと答えてしまうでしょう。
美術書などを見ると、形や動きをとらえる基礎を学ぶものだ、とか書かれていますが、じゃあ下書きじゃないかというとそうでもなくて、 油絵なんかよりずっと素敵なクロッキー作品があったりします。 実際クロッキーを見ると、その人の実力っていうのかな、分かってしまうような気もします。
実際にやっている所を見てもらうと早いのですが、(裸婦)クロッキーとは、裸の女の人がポーズしてまして(なんかちょっと書き方がいやらしい?)、 其の女の人(モデルといえば芸術っぽいですか?)を、自分の好きな画材を使用して、一定の時間の中で描き上げていく物です。 正面から見ると、なかなか形が捉えられずに難しく感じますが、少し斜めの位置から見ると、立体感がつかめて来るように思えます。 (ちなみに私は、斜め後ろからの角度が好きです。)
私は、新宿にある厚生年金会館の教室で、新制作協会の重鎮であられる張替眞宏先生のもとで、裸婦クロッキーをやってきました。 初めは、裸の女の人がポーズしているのを見るだけであがってしまい(おー、純情)手の方が動かなかったのですが、 だんだん世間なれして?そこそこ描けるようになってきました。 張替先生の、自由にやらせながらポイントをつくというご指導(特にアフタークロッキー?)のおかげが大きいと思っています。 先生の指導のポイントは、やはり小磯流。「よく見ること」これですね。対象をじっと見て、手を動かす。クロッキー帖を見ている時間より、モデルを見ている時間のほうが遥に長いでしょう。
張替先生は新制作協会の重鎮であられるだけでなく、ロマンスの人でもあるのです。 アフタークロッキー・グループ展(年に一度くらい仲間で会場を借りてやっています。)等でご一緒した時など、 初恋談義なんかも(酒の勢いで?)いっぱい聞かせていただけます。 フランス留学のこと、中国絵画旅のこと等、人生の師としても、本当に気さくにお話いただけます。
教室では、10分ポーズを4回、5分を8回、3分を5〜6回描きます。その後先生から、御講評いただくということで進行しています。 興味のある方は是非1度覗いてみてください。(私は、現在体調が良くなくて、参加できていないのが残念です。)
ということで、一回にたくさん描くわけですが、でも、そう簡単に気に入った物がかけるわけではありません。 描いている時は我を忘れていますので、「俺は今、美術史を変えようとしている。」なんて感じるもんですが。^^; それでも、中には見られるのもあるような、まあ一つ見てやってください。
それから幾年月(ちょっと大げさかな)、ネットというものはありがたいもので私の作品を見ていただいた 「とおる美術館」の館長、とおるさんからご紹介を受け、家の近く、横浜YWCAで、熊谷教室に参加することができました。 久々の生モデルさんに胸は躍り、ついつい作品はおろそかに? そのときの作品も追加しました。(2003年9月のことです)