four de h  

3周年祭 メモリアル編




この「お祭」の度に、アッシュに支えられている自分の充実した日々の幸せをかみ締めてきた。
そんな楽しみいっぱいの「お祭」が、今年で最後となることが伝えられた。
しかし、それは決して悲しいことではなく、
アッシュとともにそれに支えられている私にとっての新しいステージへの素晴らしい門出なのである。


Je vous remercie.




3周年限定パン(9月27日版)

麗しのピピ
読み上げられないくらい恥かしいネーミングを付けてくださいました(でも、ありがとうございます!)。ピスタチオとフランボワーズと、そしてマスタードのパン。以前あったピピパンより水分が多く、もっちりしています。具の食感と果汁感も増したような?!

お米と酒かすとホワイトチョコのリュスティック
「お粉」ではありませんからね(笑)。マダムが炊いたお米です。おはぎのように餅になりかけた米粒の食感が、全体に、なんと小麦の部分にまで感じられ、楽しく頂くことができました。こってり甘旨い味も好きです。

リュスティック・フロマージュ
チーズのリュス。アッシュにはチーズのパンも沢山あるが、リュス生地にこれだけの量のチーズ(生地と完全に一体化!)を織り込むのには相当な苦労が込められていることが、容易に計り知れます。

マンゴー・フロマージュ・スペショー
この色!だって、水なしでマンゴーピューレだけで練り上げちゃったそうですよ。正真正銘のマンゴーいっぱいのパンです。マンゴー特有のエステルっぽい香りと、口蓋への鈍い刺激感(たんぱく質分解酵素によるやつ)まで再現(というか果実からそのまま移行しているだけ)されています。

サントロペジェンヌ・オランジュ
3周年パン人気投票のNo.1を争うパン。トロペジェンヌ(ブリオッシュにクレーム・パティシエールをサンド)が基本形で、クリームにオレンジが練りこまれ、さらにオレンジのスライスもサンドされております。これだけで脳貧血を起こしそうなくらい美味しいんですが、ぜひぜひキンキンに冷やして召し上がってください!(って、今頃オススメしても遅いか)

コーヒーとマカダミアナッツのビエノワ
これも人気投票上位でした。砂糖でコーティングされたマカダミアの食感が何とも言えず最高でしたよね。もちろんそれだけでなく、華やかな香りを放っていたコーヒークリームも主役として大活躍でした。

クグロフ・サレ(フォアグラ)
見えてる具は全部フォアグラですから。フォアグラの香りやクセではなく、フォアグラの「味」自体がこのパンの中に良く出ており、一般にオードブルとしていただくフォアグラとは一風違った印象を受けました。

八丁みそとミモレッタ
フォアグラと八丁味噌が同じカウンターに並んでしまうアッシュが好きです(笑)。それでもって、フォアグラ>味噌と序列が付けられるのではなく、どっちも「食材」として、平等に扱われていることが素晴らしいです。このパンについては、「ゲテ?」と一瞬懐疑心を持ってしまいましたが、とんでもなく、まるで行列のデキるラーメン人気店のスープのような美しいマリアージュを感じられるパンでした。

ガレット・セーグル・クレオル
芋、栗、ホワイトチョコのガレット。ホワイトチョコは生地に練りこまれた場合と、単独として食べる場合では全然違った印象になることを実感。良い意味で癖が出ていて、主役化しているけれど、縁の下では芋や栗の存在感をさらに強化している。

セーグル・ポティロン
アッシュのカボチャモノでは珍しく、ものすごーくカボチャ臭いパン(笑)。ホワイトチョコも入っているけど、それでもカボチャらしい酸っぱ青臭い風味は健在です。カボチャ好きさんはcheck it out !

抹茶とゴルゴンゾーラ
くるみ、抹茶、ゴルゴンゾーラのパン。水分多目のサックリ生地。抹茶とゴルゴンゾーラが喧嘩するのじゃないかと恐れていたが、そんな心配は杞憂に終わり、お互いが上手にクセを伸ばし合っており、面白かった。

セーグル・キャラメル・パンプルムース
苦めのキャラメルともっと苦いグレープフルーツピールのコンフィのパン。精密な計算により、このパンの苦味の中には、深い深いところに甘味が隠されていて、かみ締める毎にその甘さが風味における比率を増していく。すごくアッシュ哲学が込められたパンだと思いました。

栗とエメンタール・スペショー
いつもより随分多めに詰めております。定番の栗とエメンタールのパンチが倍増したと考えてもらえればほぼ正解です。

ポワロー・エ・フラミッシュ
ポワロー葱というのは、フランスにあるめっちゃ太い葱のことで、柔らかく炊くと強い甘味が出てきます。この甘味がベーコンの油の美味しさを引き出して、そしてカレーの風味が全体をまとめています。

Tell me what my name is ! シナモンと黒糖?でコッテリ味付けられたサツマイモがどっしり詰められたパンです。

セーグル・フリュイセック・ヴァン・ルージュ
一部のファンの間では幻と噂されていたパンですが、華々しく復活しましたね。良かったですね。なぜ幻だったかというと、フリュイセックの水を全て赤ワインに置き換えてしまったという、とんでもなく採算度外視なためです。花びらのような軽やかさと香りが、軽めの赤ワインを飲んだときのような感じ。これがあればワイン無しでフレンチが食べられそう。


(9月29日版)

ボストック・オ・カシス
カシスに浸されたブリオッシュにザマンドとクランベリーを。ほぼ完全にケーキなのに、決してこのブリオッシュ生地はパンの誇りを失わない。だからといって「パン屋」にありがちな、食感のはっきりした艶々ブリオッシュではなくて、これまたケーキに近いシ絹のような生地なのである。本当にこちらのブリオッシュは素晴らしい。

曇り空のスィオ
酒粕、ユズ、そして栗が5粒も。それほどの可能性が詰められているとは、美しいフォルムからはとても想像が及びません。とても華やかな素材を組み合わせているようで、確かに、晴れ!という気がしない。ベーグルにふんだんに含んでいる水分が雲のようにどんよりと具に覆いかぶさっているようなイメージ。

ポンム・エ・ピスターシュ
りんごとピスタチオ。パンの殆どを占めるぶつ切りリンゴをサクサクっと頂く時に、生地全体に練りこまれたピスタチオの香りが心地よいBGMのように奏でられるイメージ。

リュスティック・カシス
見た目よりさらに濃いカシスの生地と、いつものホワイトチョコ。カシスが入りすぎ?のせいか、いつものリュスより粘りが少なく、サックリした食感でした。

リュスティック・キャフェ
カシスのに対し、こちらはいつより増してつや感のある粘り毛が感じられる。一見地味な渋いベースに、ベッタリ目の甘みが重なることで、互いの短所を補い合いながら、さらに互いの長所を際限なく伸ばした素晴らしいマリアージュが実現されている。地味ながらこの周年の傑作といえる。

バルサミック・フレーズ・エ・ドゥーブル・ショコラ
バルサミコ、セミドライイチゴ、ビターチョコ、ホワイトチョコ。色々入っていますが、主題はバルサミコのように思えます。それだけだと棘を放つバルサミコを、様々な色を塗り重ねることで、アロマティックな風味に仕上げてきた感があります。

サツマイモ
鳴門金時が生地以上に練りこまれてます。られている)とほんのり香るシナモン(?)の風味でコンパクトにまとめられたパン。しかし、これまで体験してきた様々なサツマイモの顔(焼き芋だったり、スイートポテトだったり…)を全て持ち合わせ、素材の味はここまで出てくるのか!!と感動することができた。

セーグル・マルコナ
プラリネとマルコナ種アーモンド。この種のパンは絶対に焼きたてで食べたい。硬めに焼き上げられたクラスト、その底に付いている焦がしチョコ、そしてアーモンドのクラッシュがたまらなく心地良いのだ。

深く深く沈むフランボワーズ
濃厚なチョコとドライフランボワーズ。限りない闇を示すようなチョコの海。闇の中で不安に苛まれつつも、確かなフランボワーズの気配を感じることができる。

ル・セーグル・マロン'08
08年ということは来年は定番化?!セーグルマロンの生地にまで栗粉が入ったらしい。栗粉生地は意外にシック。いつものセーグルマロンより、晩秋の空気をかもし出している。

じゃがいものキャトル・フロマージュ
角切りのジャガイモが包み込まれた生地に、4種のチーズがたんまりと。こんなにきついチーズも赤ちゃんの肌のようなはかなくも生命力に満ちた生地と、豊かな大地で大らかに育ったジャガイモに組み合わさることで、寒い季節に嬉しいポタージュスープのように変わってしまった。