
―影遊び―
久しぶりのお天気に
外に出ると不思議なはためく影をみつけたので
潜ってみることにした
小心者の僕には珍しく、終わりの無い世界を旅してみたくなった
闇に出会い、闇を恐れていたけど
僕自身が闇であり、この僕が存在するには光も必要なのだと
日が翳ると帰る道はなく
僕もだんだんと闇に溶けていった
影は形を成さないので このまま消えてしまうけど
出口の無い扉を叩くよりずっとマシ
またお日様照るのなら この影に木や花を写して見せよう
ここでは何も 恐れることはない
僕にも光が必要だとそう、知っただけ

紫の光と影の世界

木や花に色はないのだけど

その匂いや感触は思い出せる

ときどき風のいたずらで

のびたり

ちぢんだり

闇のようなものに出会い

威嚇をしてみたけど

今は僕も影 闇のようなもの

終わりがないような世界で旅をしていたら

そろそろ日が翳ってくるというのに

帰り道を 忘れてしまっていた

2004.11.21.
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